世界と日本とのサッカー教育の差、具体的な違いとは?

サッカーの強豪と聞いた時、どんな国やチームを思い浮かべますか?
おそらく海外のチームが頭に浮かんだ方が多いのではないでしょうか。

ですが日本もW杯でも決勝トーナメントへ進むなど、サッカーのレベルはどんどん上がってきている国ではあります。
しかしまだ世界との壁があることも事実です。

サッカー選手を輩出する仕組みや文化の違いも、この世界との壁を形成する要因の一つではないでしょうか。
では優れた選手を次々輩出する海外のサッカー教育はどのようになっているのでしょう。

今回は世界と日本ではサッカーの教育にどのような違いが見られるのかを考えていきましょう。

1.「勝つ」という意識の醸成

例えばヨーロッパのサッカーシーンではワールドカップ、ユーロ、チャンピオンズリーグなどの大会がたくさんあります。そのため「大会で勝ちたい!」「優勝したい!」という意識が自然に醸成されやすい風土が形成されています。

この「勝ちたい!」「優勝したい!」という意識、日本ではどうでしょう?
個性よりも協調性を重んじがちな文化が、時としてこのハングリーなマインドを邪魔してしまう事もあるのではないでしょうか。

サッカーに限ったことではありませんが、まず「どこを目指しているのか?」を明確にすることが大切です。
「〇〇で勝ちたい。だから〇〇ができるようにならないといけない。そのためには〇〇の練習をしなくてはいけない」というように、勝ちたいという意識から逆算して目的地に到達するためのプロセスを考える必要があります。

だからこそ、勝ちたいという意識が大切なのです。

2. シュートで終わる意識

当たり前ですがサッカーは点を取らないと勝てません。

減点方式の教育ではシュートを外して褒められることはなく、怒られてしまうこともあるでしょう。そうするとシュートを打つこと自体に抵抗が出てきてしまいますよね。失敗を恐れていては意味がありません。

必ずシュートで終わる事を意識し、 隙あれば狙う気持ちを養うこと。
そのためにはシュートを外しても「よくチャレンジした!」と褒める加点方式の教育が不可欠です。

3. ゴールやボールの数の増加させた練習

サッカーコートと聞けば2つのゴールと1つのボールを想像しませんか?しかし海外サッカーの教育では1つのコートでゴールやボールを増やすこともあるんです。

これにはとにかくたくさんボールに触れて、ゴールを決めるという感覚を醸成させるという意図があります。
この練習では勝ち負けではなく、試合の中でゴールを決める経験値を醸成させることに主眼をおいています。
そうすることで「ただシュートすること」ではなく、「ゴールを狙うこと」に意識が変わります。何点入れたかを競い合う事にも意識が向きますね。

前述の「シュートで終わる」感覚をしっかりと養うためのトレーニングと言えます。
練習の中でもしっかり目的意識を持つことが大事です。

4. 限定された練習時間

限定された時間の中で、目的意識をしっかり持ち集中してプログラムに取り組むことが大切です。

集中力を高めて一つ一つの動きを確実にインストールしていきます。
特に上位クラブに多い傾向ではありますが、一日に2部練習などのケースも存在します。しかしここでも決められた時間内で課題に向き合うことは変わりません。

ダラダラと長く行うのではなく、与えられた時間の中で結果にフォーカスすることは大切な観点です。

5. 試合を意識した練習を行う

練習のための練習はしないこと。
しっかり目的意識を持てているかどうかが大切です。

試合を意識するためには、しっかりとシーンを想定して練習に取り組むことが求められます。
これは試合形式の練習をたくさん行うことが重要ということではなく、試合で発生するシーンを想定することを意味します。

選手としての役割、ポジションをしっかりと考えて練習に取り組む姿勢は、プレイヤーの成長度に大きく影響します。

6.「常に見られていること」を意識しよう

スポーツはプレッシャーがつきもの。
プレッシャーに勝つべく、試合や練習などで観戦者がいることを常に意識するのも効果的です。

少年サッカーなどは特にお父さんお母さん等の観戦者がいる状況を常に設けることもプラスに働きます。

余談ですがクラブによっては「飛び級」など、実力があれば自分のランクが高められるチャンスが用意されているクラブも存在します。

このような上のランクの選手たちが常に目を光らせている環境は、見られてる感覚の醸成に役立ちます。

7. 国際大会など各種大会で経験値を獲得できる

とにかく試合経験を絶やさないことは選手にとって大きなプラスになります。

チームは地域リーグなどに加盟し、定期的な試合を実施すれば選手のキャリアに良い影響を与える機会が増えますね。特に海外では国際大会や各種大会を催し、経験値を多く獲得させるチームが目立ちます。

ヨーロッパなどでは天候の違いも大きく雪が振ったりすることもしばしば。その時は体育館を使用してゲーム経験を途切れさせないように工夫されています。

経験値を獲得できる場面が多いのはアドバンテージですね。

8. 気候の違いの認識

日本でプレーする場所は砂や整備されている芝生などが一般的です。

海外との比較でことフランスだけでいうならば、フランスは雨が多い国です。そのため芝生が水分を吸ってしまいボールが転がりにくいことも多々あります。

このような環境で養われるのは「フィールドコンディションを理解して、コントロールできるかどうか」というスキル。いざゲームになれば、プレーの良し悪しをピッチ環境のせいにすることはできませんよね。

フィールドコンディションの違いを素早く認識し、適切な対応を選択できるかどうかというアビリティはサッカー選手にとって必要不可欠なスキルです。

9. フォーメーションの違い

日本は良くも悪くも10番を重視する風潮があります。

上手な選手は全て中盤の中核、いわゆる10番としてボールを周しゲームをコントロールする役割になりがちではないでしょうか?

これは「パス中心のサッカー」に主眼をおいているとも解釈できます。
それ自体は決して悪いことではありません。

しかしながら、すでに触れましたが「ゲームでの勝利」を目的とし、そのために「ゴールを奪う」「シュートを打つ」ということメインに考えられていない選手の配置になってしまっていることも。
対して海外は必ずしも10番主体ではありません。

「勝つこと」「シュートで終わること」を前提とした選手の配置は、是非意識したいところです。

まとめ

今回は海外と日本のサッカー教育、環境の差を考えてきました。

選手のみならず、もしかすると指導者も幅広く海外に出て最先端の教育を学ぶべきなのかもしれませんね。
日本のサッカー教育が、いずれ世界に誇れる水準に到達することを楽しみにしたいですね。

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